トップページ > バリアフリーの重要性
バリアフリーの重要性

昔の日本家屋は木造建築で土間などがあり段差がとても多く、
生活するうえでも床にじかに座る生活。
そして、寒暖の差が激しく、居間が狭く、廊下や建具の幅が狭いのが特徴です。
この住宅では車椅子の生活はおろか、自由に歩き回ることなども出来ない方も多かったのが問題でした。
そこで高齢化社会にともない重要なのは、従来の建築から福祉的に環境を整える必要があるのです。
高齢化社会について
高齢化社会と言われていますが、2020年には高齢者の割合が国民の4人に1人を超えるために、障害のある人だけではなく幅広い意味でのバリアフリーが日常的に必要な状況になってきます。介護する側、される側が使いやすい環境、そして、どんな障害があっても、体の自由がきかなくてもバリアの無い万人が使える環境を・・・というユニバーサルデザインへの過程になります。
※高齢化社会とは
2050年には、総人口の1/3が高齢者という超高齢者社会が予測されている。
高齢者人口
総人口の7%以上 → 高齢化社会
総人口の14%以上 → 高齢社会
総人口の28%以上 → 超高齢者社会
そのために、早急にしなければいけないことが生活する上でのバリアを取り除く事。住環境整備を行うことです。
また、以下のような高齢者も増えていますが、「動ける住宅」にすることによって症状の緩和や、事故を未然に防ぐ事も期待できます。
- 寝たきり高齢者など(介護の労力の軽減から寝かせたきりになってしまいそのまま寝たきりになるケースも多い)
- 痴呆性高齢者
- 虚弱高齢者(動く範囲が減り虚弱化してしまう場合もある)
そのような上記のような事柄により、急速な高齢化のため、福祉政策を介護老人ホーム等の福祉施設から在宅における生活支援へ転換すしなければならず、以前は施設や病院で暮らしていたような重度の障害を持つ人でも、在宅での生活を重視するように変わってきましたし、在宅ですごしたいという方も一方では増えています。
バリアフリーによって変わること- 障害や老化などにより引きこもりがちになるのを未然に防ぎ、社会へ積極的に参加できる・・・寝たきり高齢者の多くが「寝かせきり高齢者」であると言われています。住宅内を自由に移動できない高齢者を介護するより、ベッドに常時寝ていてもらって、食事と排泄の世話をするほうが介護にかかる労力が少なくてすむからです(次の事項とも共通する)。生活環境を整えることにより、自立できる場合もあるので寝たきりの人が減少し、家族の負担が軽減される。
- 少子化にともない介護の人手不足による負担を軽減できる・・・・核家族化が進行し、また女性の社会進出が増えてきた結果、高齢者だけの世帯が増えて、昔のように家族が家族の介護をおこなえる状況が存在しないケースが増えています。そのため、老人が老人を介護する老老介護も増加しているという状況です。
- 家庭内事故を未然に防ぐことが出来る・・・交通事故とともに家庭内事故が大きな割合を占めており、特に高齢者にとっては家庭内事故の発生率は交通事故をよりも多い割合で起きています。家庭内事故の内容をみると、転倒、転落や浴室内での溺死が増えています。そのために段差の解消やお風呂場の整備などが必要になってきます。同じく、幼児などにとっても事故を未然に防ぐことが出来ます。
- 家族間の円滑化・・・介護量が軽減されれば、介護者の肉体的・精神的な疲労が軽減される(介護を苦に自殺とか介護者が病気にかかる場合などがよく問題視されています)と同時に、介護される側にとっても、負担をかける割合が少なくなるので負い目なども減り、家族間の円滑化に通じます。
また、第一に高齢者や障害者自身が住み慣れた生活環境での生活の持続を希望する方が多いために、少しでも自宅で生活しやすい環境整備が必要になってきています。
家庭内事故とバリアフリー
2003年の「暮らしの危険」によりますと、高齢者の家庭内事故4,176件のうち、軽症は76.8%、中等症19.7%、重症・重篤症2.4%、死亡1.1%だったようで、20歳以上65歳未満では、軽症88.3%、中等症10.7%、重症・重篤症0.8%、死亡0.1%で、これと比べると中等症以上の重い症状の割合が高いことがわかります。また、高齢者のうち前期高齢者(65歳以上75歳未満)より後期高齢者(75歳以上)のほうが重い症状の割合が高いという話が出ていました。
ここで、バリアフリーにすることによって家庭内事故を防ぐ事が出来る割合がかなりあります。
一番いえることは段差をなくす事により、転倒を防ぐ事が出来ます。
転倒が起こりやすい場所としては、
階段の段差(段差を緩和することと、階段の滑り止め、手すりである程度改善される)・お風呂での転倒(段差を解消することにより躓きを防ぎ、浴槽内への転倒や浴室内での転倒を防ぐ。
また幅広い意味でのバリアフリーとしては、調理器具での焼けどや、日本家屋のためにタンスや戸棚が多い住宅においての転倒などもあげられると思います。
高齢者だけでなく子供や幅広い年代においても言えることで、また身体機能の差によってもいえる事なのですが、
住環境を整えることによって家庭内事故を未然に防ぐ事が出来る重要性は高いと思います。
そして、高齢者に限っては
一度怪我をすると直りが遅く、ちょっとした怪我でも命取りになってしまう事もありますし、骨折などの場合はそのまま寝たきりになってしまう特徴もあるので、事故の予防とともに万が一の事故の後も自分の力で動きやすく寝たきりになりにくい住宅つくりが必要です。